フランス・パリ旅行記
【フランス・パリ】フランス人と日本人の食文化
フランス料理にはこんな食材を使います
今から20年ほど前、ある理由でフランス人と共同生活をしていた時の話です。共同キッチンで食事を作り、共同スペースで食事をとるという生活をしていたのですが、食事中の人と顔を合わせると、フランス人は必ず「ボナペティ〜(召し上がれ)」と言ってくれます。
また、そこに住んでいる日本人家族は私たちだけだったので、興味があるのかフランス人たちは、いつも「ボナペティ〜」と言いながら、何を食べているのかチェックしてくるんです(笑)!
日本人用のマーケットがないエリアに住んでいたので、滅多に日本食を食べられる機会はなかったのですが、海外生活が長くなるとやはり日本食が恋しくなるんですよね。
そこでマグロなら大丈夫だろうと、お刺身で食べてみることに。
私たちが「マグロのお刺身」を食べている時は、いつも元気良く声をかけてくれる人も消えうせそうな声で「ボ…ボナペティ〜」と言いながら、 まるで人がゲテモノを食べているようにお皿を覗き込んでくるのです。
今でこそ日本の食文化“刺身”が浸透しているものの1990年代のフランスでは生魚を食べる日本人が奇妙だったのでしょう…。
でも、日本人としてフランス人に一言、言わせていただきたい!
フランス人だって変なもの食べてるじゃないですか! インパクトが強すぎたフランスのスーパーの食材はこちらの2品です。
まずは、毛がないウサギ。さばいた後は鶏肉のよう…。
スーパーの肉売り場に行くと毛のないウサギが並んでいる事も…。食べるとササミのような淡白なお肉で美味しいのですが、 原型を目の当たりにするとショックも大きいかも…。
そして、羊の脳みそ。白子のようです…。
一番衝撃だったのが冷凍パックの羊の脳みそ。 ソテーなどにして食べるそうですが、最近の若いフランス人で食べる人は少ないそう。
これ初めて発見してからしばらくは怖くて冷凍食品コーナーに近寄れませんでした。
と言いながらも、フランス人と日本人の感覚って似てるなって思うんです。 フランス料理も日本料理も素材自体の味を大切にしたものが多いし、一風変わった食材を使ったりもする、また何といっても料理に対してのこだわりが強い!
食に関しての興味が強いからこそ、毎回何を食べているかチェックしてきたのかな…と思っています