ベトナム・ホーチミン旅行記
【ベトナム・ホーチミン】この街の隠れ名物料理のとは…
新しい体験!
ホーチミンを訪れた時のこと。 道に迷い観光客が全くいないエリアのあるレストランに辿り着きました。ちょうどお腹が空いていたので何か食べる事にしたのですが、全く英語が通じない!
とりあえず、店員のおばさんが何か出してくれるみたいなのでお任せコースをオーダーすることしました。
すると、まず出てきたのはなんとゆで卵。 なんとも家庭的な料理を出してくれるなと思いつつ、殻をむいてみてビックリ仰天!
なんと中からは孵化しかけのアヒルが出てきたのです…! これがベトナム名物のバロットと言う料理(?)だそうです…。
魚の小骨のようなアヒルの胎児の骨の食感がトラウマに…。 ちなみに、このゆで卵は、滋養強壮効果がある庶民料理だそうです。
それを見て大笑いしている店員のおばさん。
何のお肉なのか…
また、この店に観光客が来るのは珍しいらしく「これも食べてみて〜」と横のベトナム人のお客さんが料理を分け与えてくれました。脂身の少ない鴨のような肉を紫色のソースで食べる料理なのですが、そのソースがとっても危険な雰囲気を漂わせているのです…。
味からして恐らく血とレバーをベースに調味料を加えているのでしょう。 このソースはいくらお腹が強い私でも“危険!”と本能が察知したので結局、ソースなしで食べる事にしました。
何の肉かわからないけど、カモ肉のような感じ…。
「ところでこの肉、何の肉?」今更ながら疑問に思い、ボディランゲージを駆使して尋ねてみると「わん、わん」と言いながら動物のマネを始めたベトナム人…。
なんだか嫌な予感…。
ベトナム語表記のメニューを見せてもらうと、そこには犬のイラストが…!
事実を知ってしまい硬直する私とは対称的に満面の笑みを浮かべているベトナム人。きっと観光客である私に珍しいものを食べさせたかったのでしょう…。
後から他のベトナム人に聞いた話ですが「ハノイ(北部)では公の場で犬を食べるけど、ホーチミン(南部)の人は犬を隠れて食べるんだよ」とのこと。
中国の文化の影響が強いベトナム北部に比べ、南部では「えぇ〜?!犬なんて食べるの?」という目で見られるんだそう。その根底には北部と南部で敵対し合っているという事情も関係しているんだって。
ちなみに犬肉の調達方法ですが、食用の犬として飼育されている犬はいないため、ドッグハンターが一般家庭で飼われている犬を誘拐するのだとか…。 ホーチミンへのローカルレストランでオーダーの際は必ずメニュー内容を確認してからオーダーしてくださいね…。